
ふわふわの毛並みは、家族のぬくもりそのもの。とはいえ、毛玉・抜け毛・静電気…ブラッシングの悩みは尽きませんよね。ここでは、毛質に合わせた道具選びと、おうちで続けやすいケアのコツをまとめました。今日からのブラッシングが、もっと「気持ちいい時間」になりますように。
1. みんな悩んでる、だから大丈夫
- 長毛の毛玉がすぐできる、どこからとかすべき?
- 短毛でも抜け毛が止まらない、服やソファが毛だらけ…
- 皮膚を傷つけない強さが分からない、わんこが嫌がる
これらはどのご家庭でもよくある悩み。毛質に合うブラシと手順を押さえれば、ぐっとラクになります。
2. 毛質別の基本と獣医師の間で一般的に推奨されるポイント
長毛(シーズー、ポメ、ゴールデンなど)
- 道具:スリッカー(ソフト)+コーム+ピンブラシ
- 頻度:毎日〜2日に1回、根元から小分けに
- 注意:毛玉は無理に引っ張らず、根元を指で支えてやさしく
短毛(パグ、ビーグル、フレブルなど)
- 道具:ラバーブラシ or 獣毛ブラシ、換毛期はデシェディングツールを追加
- 頻度:週2回、換毛期は回数アップ
- 注意:強くこすらず、毛流れに沿ってサッと
ダブルコート(柴、コーギー、ハスキー、ポメなど)
- 道具:スリッカー+デシェディングツール
- 頻度:通常は週2〜3回、換毛期は毎日短時間
- 注意:下毛を適切に抜くと蒸れにくく皮膚トラブル予防に
シングルコート長毛(プードル、ヨーキー、マルチーズなど)
- 道具:スリッカー(ソフト)+コーム、仕上げにピンブラシ
- 頻度:毎日、もつれる前にケア
- 注意:毛先→中間→根元へと段階的に
年齢に合わせた配慮
- 子犬:短時間・超ソフトなブラシから。おやつで「好き」を育てる。
- シニア:関節に配慮し、体勢をこまめに変える。疲れる前に終了。
注意すべきサイン
赤み・フケ・強いかゆみ・痛がる反応・湿ったにおいのあるベタつきが続く場合は、無理にブラッシングを続けず、皮膚の状態を優先しましょう。傷やしこり、急な脱毛がみられる時もケア方法の見直しが安心です。
3. 今日からできる実践的なコツ
- 順番は「もつれ取り → 全体整え → 艶出し」。
- 静電気対策に、軽いミスト(犬用)を毛先にひと吹き。
- 1回5〜10分の短時間を習慣化。テレビ1本の間に部位を分けて。
- 皮膚を傷つけないコツ:ブラシは寝かせ、力ではなく回数で。
- お金をかけない工夫:濡れタオルで表面のほこりをオフ→ブラッシング。
- 抜け毛が多い日は、お風呂前にデシェディング→ドライ後に獣毛で仕上げ。
4. 安全性とコスパで選ぶおすすめ商品
使いやすさ・皮膚へのやさしさ・入手性のバランスがよい定番を厳選。
- スリッカー(ソフト):
・岡野製作所 スリッカーブラシ ソフト 小
やさしい当たりで毛玉ほぐしに◎。初めての長毛ケアに。 - ピンブラシ:
・おウチ・クチュール ピンクッションブラシ(Super Cat)
クッション性が高く、整え用に快適。ブラシ嫌いっ子の導入にも。 - 獣毛ブラシ(艶出し):
・岡野製作所 高級猪毛ブラシ 小
・ペティオ プレシャンテ つや出しブラシ かため W23892
短毛〜長毛の仕上げに。静電気を抑え、自然なツヤをプラス。 - デシェディングツール:
換毛期の下毛対策に一本あると便利。刃が皮膚に当たらない角度で軽く引くのがコツ。
使い方のミニ手順(毛質別)
長毛
毛先のもつれを指でほぐす → スリッカーで小さな面を根元から → コームで残りをチェック → ピンor獣毛で艶出し。
短毛
ラバーブラシで円を描くように → 獣毛で毛流れに沿ってスッと撫でる。換毛期はデシェディングを追加。
ダブルコート
スリッカーで表面の抜け毛を取る → デシェディングで下毛を軽く除去 → 仕上げに獣毛で落ち着かせる。
道具が合うと、ブラッシングはスキンシップそのもの。愛犬の「気持ちいい」を合図に、無理なく続けていきましょう。
