
寒い季節、うちの子のフケやかゆみ、カサついた肉球に「どうしたらいいんだろう…」と胸がキュッとなりますよね。大切な家族を守りたい気持ちに寄りそって、今日からできるやさしいケアをまとめました。小さな積み重ねで、冬もふんわり快適に過ごせます。
1. みんなが感じる冬の「あるある」不安
・ブラッシングで静電気がバチッと走る
・フケが増える、背中やお腹をよく掻く、肉球にひび割れ
・暖房の前から離れない、水をあまり飲まない
どれも冬にはよくあるサイン。悩むことは自然なことですし、環境とお手入れを少し整えるだけでグッと楽になります。
2. 獣医師が押さえる基本のケア指針
湿度は50~60%をキープ
室内が40%を下回ると皮膚のバリア機能が乱れがち。加湿器+湿度計で「見える化」し、50~60%を目安に。加湿器はこまめに洗って清潔に。ない場合は濡れタオル・洗濯物干しでもOK。
暖房の風を直接当てない
ベッドはエアコンやヒーターの吹き出しから離して配置。風の出ないオイルヒーターなども相性◎。低温やけど防止にガードも活用を。
保湿ケアは「ポイント集中」
乾きやすい脇・お腹・背中・耳の付け根・肉球を中心に、ペット用の保湿ローションや肉球バームを薄く。オートミールやセラミド配合は肌なじみがよく、無香料・低刺激を選びましょう。人用化粧品や精油入りは避けて。
シャンプーは控えめ&しっとり仕上げ
冬は月1~2回が目安。ぬるめのお湯で短時間、低刺激で保湿成分入りを選び、必ずコンディショナーで保湿。乾かす時は低温で根元までしっかり。洗いすぎは乾燥のもとです。
ブラッシングで皮脂をやさしく整える
毎日数分のやさしいブラッシングで血行促進。静電気対策に保湿ミストを一吹きしてから行うと◎。先が丸いスリッカーブラシやラバーブラシが使いやすいです。
水分と栄養で内側からうるおす
飲水が減りがちなので、器を増やす・水をぬるま湯にする・ウェットフードを取り入れる・無塩の鶏スープや野菜スープを少量プラス。皮膚のコンディションにはDHA/EPAなどオメガ3脂肪酸も役立ちます(サプリは表示量を守って)。
注意したいサイン
掻き壊しや赤み、ベタつきやにおい、肉球の深い亀裂、同じ部位を舐め続ける、フケが急増…こんな時は早めのケア見直しに加え、状態によっては動物病院での診察を検討しましょう。
3. 今日からできる実践のコツ
- 濡れタオルを部屋に1~2枚干して簡易加湿
- 給水器・器は毎日洗って新鮮な水に交換
- 散歩後に肉球を拭いて乾かし、バームを米粒大で薄く
- 窓辺に日向ぼっこスペース(直射日光が熱すぎないよう調整)
- 天然素材のブランケットやコットンの服で静電気を軽減
- スマホに「加湿器掃除」「保湿デー」のリマインダー登録
4. おすすめアイテムと選び方
- 加湿器+湿度計:自動調整機能があると50~60%を保ちやすい
- ペット用保湿ミスト/ローション:オートミール・セラミド・グリセリン配合、無香料・低刺激
- 肉球バーム:べたつきにくく舐めても安全設計のもの
- 低刺激シャンプー&コンディショナー:乾燥期は「保湿仕上げ」を明記した製品を
- ブラシ:被毛タイプに合うもの(先丸スリッカー、ラバー、コーム)
- オメガ3サプリ:魚由来、品質管理が明確で体重に合わせて量調整できるもの
選ぶ基準は「ペット用」「低刺激」「無香料」。ティーツリーなど一部精油は避け、成分表示をチェックしましょう。トリミングでは保湿メニューのあるサロンを活用するのも手です。
