
「小さすぎて窮屈じゃないかな?でも大きすぎても落ち着かないって聞くし…」そんな迷い、すごくよくわかります。ケージは“閉じ込める箱”ではなく、ペットが安心して休めるお部屋。ここでは、サイズの考え方から実践のコツまで、やさしく&カジュアルにまとめました。
1. みんな悩んでる「ケージのサイズ問題」
- 成長したらサイズが合わなくなるのが心配
- 犬猫どちらにも合う基準が知りたい
- 部屋になじむ見た目と安全性を両立したい
悩むのは自然なこと。ポイントを押さえれば、今の子にも、これからの毎日にも合う“ちょうどいい”が見つかります。
2. 専門的なアドバイス|サイズ選びの基本と目安
まずは“体を基準”に測る
- 共通の基本:立ち上がれる高さ、くるっと回れる広さ、横になって足を伸ばせる奥行き。
- 犬のミニマム目安(自治体の飼養基準を参考):縦=体長の2倍、横=体長の1.5倍、高さ=体高の2倍。
- 猫のミニマム目安:高さ=体高の3倍以上+棚で2段以上の構造(上下運動が鍵)。
体長=胸の前端〜お尻の付け根、体高=地面〜肩の一番高い所。メジャーでサッと測ってから選ぶと失敗が減ります。
「大きければ良い」わけではない
広すぎる空間は守る範囲が広がり不安になる子も。特に犬はトイレ区画が曖昧になりがち。普段使いのケージは“安心できる巣”のサイズ、長時間の留守番や運動にはサークルやプレイルームで補うのがコツです。
成長段階での工夫
- 子犬・子猫:将来サイズを見越し、パネル追加や仕切りで調整できるタイプが便利。
- 成犬・成猫:現在の体格にフィットを優先。寝床とトイレを分けられる横幅があると清潔。
- シニア:出入り口は低め、床は滑りにくいマット、見守りしやすい位置に設置。
「狭い/広い」のサインに気づこう
- 狭いかも:立つと天井に頭が当たる、方向転換が窮屈、柵かじりや落ち着かない旋回。
- 広すぎるかも:常に隅で縮こまる、トイレの場所が定まらない、夜鳴きが増える。
3. 実践のコツ|今日からできるサイズチェックと慣らし
- 段ボールで“仮ケージ”を作り、立つ・回る・寝るを30秒チェック。
- 設置場所は直射日光やエアコンの風を避け、家族の気配が程よく感じられる静かな隅へ。
- 柔らかいベッドと馴染みの毛布・おもちゃをIN。「ここは安心の場所」と伝える。
- 最初は扉を開け、自由に出入り→おやつで良い印象づけ→短時間の扉クローズへ段階的に。
- 多頭飼いは1頭1スペースが基本。猫は棚を頭数+1にすると渋滞しにくい。
4. おすすめの選び基準とサイズ早見
安全・清潔を支える仕様
- 素材:スチール(頑丈)、樹脂・プラ(軽量でお手入れ簡単)、木製(インテリア性)。
- 格子ピッチ:小型~子猫は隙間が狭いもの(指や頭が入らない幅)。
- 扉とロック:誤開閉しにくい二重ロック、開口が広く掃除しやすい設計。
- トレー:引き出し式で丸洗いOK。滑りにくいマットが付属だと◎。
- 拡張性:パネル追加、上段ユニット増設、仕切りでトイレ分離できるタイプは長く使える。
- 静音&足元:キャスターやフェルトで床傷・振動音を軽減。
サイズの目安(普段使いの“安心サイズ”)
- 小型犬(チワワ/トイプー等):約 幅60×奥行45×高さ50cm 前後。
- 中型犬(柴/コーギー等):約 幅90×奥行60×高さ65cm 前後。
- 大型犬(レトリバー等):約 幅120×奥行90×高さ90cm 以上。
- 猫:横・奥行は体長の1.5〜2倍、高さは体高の3倍以上+棚で2段以上。
同じ体重でも体型はそれぞれ。必ず「立つ・回る・寝る」の実寸チェックを忘れずに。
ケージは、あなたの温かなまなざしが届く小さなお部屋。サイズ選びを丁寧にすると、休息の質が上がり、日々のしつけや健康管理もぐっと楽になります。今日から“安心の巣作り”、始めてみましょう。
