
「自分の手で、うちの子をもっと可愛く、快適にしてあげたい」その気持ち、すごく素敵です。サロンに行く時間や費用、わんちゃんの緊張も気になりますよね。このページでは、初めてでも安心して取り組めるように、やさしい手順と安全のコツをまとめました。小さな成功を積み重ねて、愛犬との時間がもっと楽しくなりますように。
1. みんなが感じる不安、実はふつう
- バリカンやハサミが怖い、ケガさせないか心配
- 仕上がりがガタガタにならないか不安
- 暴れたり嫌がったらどうしよう…
大丈夫。同じ不安を抱える飼い主さんはたくさんいます。最初から完璧を目指さず、「今日は足裏だけ」など小さく始めるのが成功の近道です。
2. 専門的なアドバイス(安全がいちばん)
トリミングは被毛のカットだけでなく、ブラッシング・爪・足裏・耳まわりなどのお手入れ全体を指します。基本は「ブラッシング → 乾かす → カット → 仕上げ」。次のサインがあるときは無理をしないでください。
- 皮膚の赤み・湿疹・強いかゆみ、耳のにおい・黒い汚れ
- 毛玉が皮膚に張り付くほど重度
- 強いストレスで噛みそう、呼吸が荒い、よだれが増える
- シニアや持病がある、短頭種で長時間のドライが苦手
子犬は短時間で「音に慣れる練習」から。成犬も5〜10分の練習を積み重ねると、ぐっと楽になります。
3. 初心者でもできる!基本手順(やさしく6ステップ)
- 準備
滑り止めマット、スリッカーとコーム、丸先ハサミ・すきバサミ、ガード付きバリカン(3〜6mm目安)、爪切りとやすり、ペット用ドライヤー、コットン、止血パウダー(万一の爪用)、ごほうびおやつ。 - ブラッシング
もつれは毛先から少しずつ。スリッカーでやさしくほぐし、根元はコームで確認。無理に引っ張らないのが合言葉。 - ドライ(シャンプーした日は必須)
低温〜弱風で根元まで乾かします。濡れたままカットはNG。皮膚を軽く張って、毛流れが見える状態に。 - バリカン
毛流れに沿ってゆっくり。皮膚をたるませないよう軽く張り、脇・内股・お腹など敏感部位は短時間か長めのガードで。足裏は肉球の間だけをすっきりと。 - ハサミで整える
コームで毛を立て、ハサミは「静刃を固定して動刃だけ動かす」とガタつきにくい。足先は丸く、体ははみ出た毛をすきバサミで自然に。目・耳まわりは特に慎重に、動くなら無理をしない判断も大切です。 - 爪と仕上げ
爪は少量ずつ。白爪はピンクの直前まで、黒爪は1mmずつ切って断面がしっとりしてきたらストップ。やすりで角を丸め、コームで全身を通して左右差をチェックします。
4. 毎日できる工夫(続けやすい習慣)
- 1日5分、台の上で「立つ→触る→ほめる→おやつ」のルーティン
- バリカン音は離れた場所で流して慣らす(最初は電源ONだけ)
- 作業は短時間で区切り、成功で終わる
- 滑り止めはヨガマットやバスマットで代用可
5. おすすめアイテムとサービス
- 安全重視:丸先シザー、セラミック刃の低熱バリカン、低温ドライヤー
- コスパ重視:ガードコーム付きバリカン、止血パウダー、小型スリッカー+金属コームの基本セット
- 上手な活用:サロンの「爪切りだけ」「足裏だけ」単品メニュー、出張トリマーでの慣らし
6. やめどきの目安
- 皮膚が赤くなる、痛がる、強いストレスサインが出た
- 絡みが皮膚を引っ張るほど重度
- 短頭種で呼吸が荒くなる、シニアで疲れが強い
無理をしない選択は、やさしさです。次回は短時間で、慣らしからリスタートしましょう。
まとめ
初心者でもできる!自宅で犬をトリミングする基本手順は、「安全第一・短時間・ほめて終わる」がポイント。少しずつできることが増えていくと、見た目も心も軽やかに。今日の一歩が、うちの子の快適さと笑顔につながります。
